納入事例: 硫化水素除去システムおもな納入事例
燃料ガス及び温泉水の有効利用の可能性
ほとんどの排水処理施設において、排気ガス(バイオガス)が生み出されています。特に多くの嫌気性消化槽では高濃度の硫化水素を含むバイオガスが作られます。最近では、このバイオガス中のメタンガスをボイラーや電気発動機の燃料として使用し、燃料経費の削減が計画されております。しかし、燃焼部の劣化などが懸念されるためより効果的な硫化水素除去技術が必要となります。
また、温泉利用地域での可燃性天然ガスの分析が温泉法の改正により義務づけられ、場合によっては、硫化水素を含むガスとしての処理が必要になるケースもあります。
弊社ではバイオガスの有効利用及び廃ガス中の硫化水素除去のために、カナダの「ADI社(ADI Group Inc.)」と技術協力し、日本でのニーズにあった硫化水素除去の提案をしております。
弊社が提案する硫化水素除去ろ材「SULFA−BIND」は、硫化水素除去のパイオニアでもあるカナダの水処理技術・機器のリーディングカンパニー ADI Group Inc.の製品です。
ADI Group Inc.は1945年から水処理・環境関連技術を全世界にアピールし続けております。
ADI法硫化水素除去の特徴
@ハイパフォーマンス
- 濃度30,000ppmまでの高濃度の硫化水素除去が可能。除去率は99.98%です。
- 空気を通すだけの再生工程により、自重の54%の硫化水素除去が可能です。
A条件により最適な提案が可能
- MEDIAの硫化水素吸着能力が高く、大幅なランニングコストの低減に成功。さらに設備が簡素化、縮小が可能で、建設費も低く抑えることが可能です。
B条件により最適な提案が可能
- MEDIAとの接触時間は約60秒。スピーディーな処理が可能です。
- 廃MEDIAにお客様が触れる機会はほとんど無く、MEDIAの定期交換(弊社にて実施)のみで済みます。
- 薬品は使用せず、安全で快適な処理が可能です。
C運転管理が容易
- MEDIAを充填した硫化水素除去塔はもとより、付帯設備のブロワーなどは特別な管理技術を要しません。
D吸着/再生反応
- MEDIAは水酸化鉄をコーティングしており、反応は以下の通りです。
吸着反応
2Fe(OH)3 + 3H2S = 2Fe2S3 + 6H2O
再生反応
Fe2S3 + 3/2O2 + 3H2O= 2Fe(OH)3 + 3S
Eパフォーマンスデータ
H2S吸着データ
H2S吸着キャパシティ
納入事例: 硫化水素除去システムおもな納入事例